温泉浪漫の旅―文学に登場する温泉をご紹介いたします


挿絵:金森 達
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第5回 城崎温泉(兵庫県豊岡市)

 兵庫県の代表的な温泉・城崎温泉は、温泉街の真ん中に清流大谿(おおたに)川の両側に柳や桜並木と木造三階建ての旅館群が目を引く情緒的な温泉地である。それぞれに個性的な7ヶ所の共同浴場があり、入浴客の浴衣と下駄履きで外湯めぐりのお客が風情を掻き立てている。養老元間(717年)僧道智上人が曼荼羅一千日祈願により、温泉が湧き出したという。文人墨客の滞在も多く、特に短編小説「城崎にて」の志賀直哉が有名である。大正2年、東京・山手線で列車の接触事故にあい、城崎温泉で療養のため三週間逗留したときの作品である。助かった自らの命について、逗留中の城崎で出会った蜂や鼠、イモリの死と重ね合わせて心情を吐露したものである。小説「暗夜航路」も後に城崎温泉で書き上げた作品である。作品中、主人公時任謙作は「三木屋」に宿泊し、外湯「御所の湯」へ行っている。他に田中冬二、徳富蘇峰、有島武郎、泉鏡花、島崎藤村、与謝野鉄幹・晶子も訪れた。

《INDEX》

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