マツノヒデマサの温泉巡浴の旅
長野・新潟県温泉巡浴記
2006年4月30日〜5月2日

 2006年4月30日、旧友のU氏と長野県の中房温泉、野沢温泉常盤屋旅館の取材とその周辺の温泉巡浴に出かけた。中房温泉は湯量豊富な良質の温泉で、個性豊かな浴槽をいくつもあり、1992年9月2日に一度入浴していた。野沢温泉は団体客を連れて添乗で3度ほど、他に個人的にも1度訪ねていた。 友人とは東武東上線の鶴ヶ島駅で午前8時に待ち合わせ、関越道・上信越道を乗り継ぎ、上田菅平インターで降り、まず真田温泉を目指した。
 途中で千古温泉の存在を知り、そこを先に入浴立ち寄りすることにした。千古温泉は渓谷に面した小さな宿で川原側の桜の花が満開。コンクリートの浴槽(2×3m)で源泉は24.4℃の単純硫黄泉。加温・源泉掛け流し・塩素投入無し。硫黄臭がわずかにある。効能は切り傷、アトピー性皮膚炎、神経痛、胃腸病、疲労回復など。入浴料は500円。
千古温泉

浴室


 次にすぐ近くの健康増進施設・真田温泉ふれあいさなだ館。近くには町民グランド、室内ゲートボール場、テニスコート、文化会館、保健センター、老人センター、町民体育館、真田町役場が集合している。ふれあいさなだ館は男女別の大浴場と露天風呂がある。
内風呂には全身湯・部分湯・気泡浴湯・打たせ湯・健康湯・ボディーシャワーもある。また、入浴施設のほかに温泉プールやトレーニングルームもある。37.5度のアルカリ性単純泉で加温・循環・塩素投入で塩素臭が強い。入浴料は温泉と温泉プール利用で400円。


 さらに県道長野真田線を15キロほど行くと地蔵温泉十福の湯がある。県下最大級大露天風呂がうたい文句らしい。森に囲まれた敷地は十分のようだが、入ると売店やパン工房森のパン屋、食事処が煩雑にあり、スペースにゆとりがない感じだ。お客は食事場所の席がないのか、席を求めてどんぶりを手にロビーを移動している。

地蔵温泉十福の湯

大浴場
源泉38.1℃のアルカリ性単純泉、効能はふれあいさなだ館と同様、神経痛、筋肉痛、五十肩、関節痛、冷え性、慢性消化器病、美肌効果など。男女別の大浴場のほかに大露天風呂があり、脇にひのきサウナがある。内風呂は加温・掛け流しとあるがいつまで経っても湯はあふれない。塩素臭は気にならなかった。露天風呂は加温・循環・掛け流しで塩素臭がする。ここで焼き鳥とサザエをつまんでしまう。入浴料は600円。
   
               
民家風の蕎麦屋「はなの花」
 再び上田菅平インターに戻る途中、十割蕎麦の看板に呼び寄せられて、民家風の蕎麦屋「はなの花」に入る。リタイアした老夫婦が蕎麦マニア高じて店を持ったというような感じの品のある店だ。野菜天ぷらとざる蕎麦を所望。天ぷらはしゃきしゃきと蕎麦は腰があり美味。


上田菅平インターから乗り、上信越・長野道を経由し、姥捨パーキングで休憩をする。姥捨ての棚田の話を聞きつけ、ぜひ棚田を見てみたいと相談したが、今日の宿泊場所での取材時間がかかるので明日にまわすことにして、急ぎ豊科インターを降り、宿へ直行する。当初、車のナビで登録した電話番号が冬季休業中の連絡先だったので、三郷村の方へ行ってしまった。

中房温泉
着いてから「どうも違うようだ」と気がつき、そこから日本アルプスの中腹、燕岳(標高2,767m)登山口の中房温泉(標高1,462m)まで15kmも登ったか。途中、山菜取りか釣り客なのか車が路上に駐車していた。山道は急カーブで狭く、山際には残雪がまだある。12月から4月下旬まで冬季は休業している。16時頃に到着するが、小雨が降ってきた。
 さあ、これからが大忙しだ。小雨の中、大浴場6ヶ所(女性3、男女共用3)、露天風呂6ヶ所(男女共用)、家族風呂2ヶ所を一通り体験しなくてはならない。高温の源泉にゆで卵を入れ蒸し風呂に入浴して茹で上がるまで待機したり、常務にお話を伺ったりと・・・。
詳しいことは、異色の温泉宿・療養温泉突撃取材 中房温泉を参照していただきたい。
 翌日、5月1日午前9時30分に中房温泉を出て、急坂を駆け下りる。豊科インターから長野道に入り、昨日休憩した姥捨パーキングに入る。ETC専用スマートI・Cがあり、そこから外へ出ることができるので、姥捨の棚田を見に行くことにした。
 狭い砂利道の農道を通って、棚田の真っ只中を走る。今年はまだ代かきがされていないので棚田には水が張っていない。桃の花が咲く田畑が遠くに見える。

 更埴インターから長野道に入り、豊田飯山インターで降りる。燃料を入れるガソリンスタンドで中野市内に長嶺温泉の存在を知り、そこへ直行する。果物の宝庫・中野市北にある長嶺温泉は、毎分300@の湧出を持つ源泉掛け流しの宿。37.8度の単純温泉で加温・掛け流し。肌につるつる感が強い。内風呂はタイル張りで露天風呂は岩風呂。ロビーには伝統こけしや近代こけしが3,000体常設展示されている。カラオケのできる広間があり、ずっと美声?が流れていた。入浴料350円。

 次は飯山北の戸狩温泉スキー場望の湯へ向かう。スキー場から徒歩1分のところにある温泉で「暁の湯」「望の湯」の二ヶ所ある。スキー場へ登る途中で昼食場所を探したが、入浴施設にあるだろうと予想してきた。すぐ隣に食事場所があったが休業中だ。で、また下まで車で10分ほど戻り、とんかつやでカツカレーを食べた。戻って戸狩温泉「望の湯」へ。内風呂と展望が良い露天風呂がある。源泉28.3度のアルカリ性単純泉で加温。湯は微緑黄色。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復、美肌など。入浴料350円。
戸狩温泉スキー場の「望の湯」


 飯山線の次の上境駅近く千曲川のほとりに、いいやま湯滝温泉がある。湯滝温泉は古くから「湯滝」と呼ばれ、江戸時代から湯が湧出していたが、1847年の善光寺地震で湯が止まったという。

露天風呂

いいやま湯滝温泉
源泉35.9℃の弱アルカリ性単純泉で1992年のオープンと施設が新しい。石造りの露天風呂から入る。千曲川沿いには桜の花が満開。川側から内風呂に抜ける胸まで囲いをした50mほどの外道を裸で移動する。いずれも清潔で眺望に優れている。川原ではカヌーボートでの川下りができる。入浴料400円。



  
 ここから20分ほどで野沢温泉に入る。野沢温泉は13の外湯(共同浴場)がある湯の街で、土地の人々が「だいどこ」と呼ぶ麻釜(おがま)、野沢菜発祥の寺・健命寺、スキーのメッカ「日本スキー博物館」など昔と今をつなぐ魅力ある湯の街だ。

今日の宿泊旅館は常盤屋旅館。この宿もこの湯の街に相応しい、いや湯の街を支えてきた宿である。
 詳細は 癒しの湯宿野沢温泉常盤屋旅館のページでご紹介する。平成元年3月15日に仕事で野沢温泉に来た時に、「野沢温泉郵便局」の郵便局名に「温泉」名がつくのを知り、「温泉郵便局」マニアを始めた最初がこの野沢だった。全国に三十数ヶ所しかないので、後に明らかに温泉地とわかる郵便局も含めることにしたが、現在41ヶ所で預金をし、記念の温泉郵便局のスタンプを押してもらっている。

常盤屋旅館


 5月2日朝から雨天。朝食後、昨日近所のみやげ屋「なんじゃもんじゃ枡屋」でオリジナルTシャツを注文したのを引き取りに行った。私のデザインは「東海道五十三次 中山道六十九次 日光街道 2000年10月〜2006年5月 完歩記念」として、白地に面が若草色、裏がオレンジ色にした。フロントの高澤さんらの見送りを受けて、常盤屋旅館を午前9時30分に出発する。


 まず、公共の体験宿泊施設・中条温泉トマトの国に向かう。近くにはさかえ倶楽部スキー場がある。登りきったところに大きな施設があるが、施設名が良くわからない。

中条温泉トマトの国
壁にトマトの絵が書かれているので、「そうかな」という程度だ。10時30分からの営業で、丁度その時間につく。
 雨上がりで、南側の景観は霞がかって幽玄な景色。源泉は37℃の弱アルカリ性単純泉。石造りの大浴場は展望が良く向かいの山の滝が見える。微黄告Fで、加水・加温・源泉掛け流し・入浴剤や塩素投入なし。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、打ち身、痛風、肩こり、高血圧症、腰痛、婦人病、慢性消化器病、痔疾、冷え性など。入浴料は300円。なぜトマトなのか?「子供達が真っ赤なトマトのようになれるトマトの国」らしい。自然と触れ合える農業体験を提供しているようだ。



 国道117号線に戻ると、千曲川と信濃川が出合う県境にある一軒宿・宮野原温泉宝山荘の看板に気がつき、急遽入浴することになった。看板には「天然温泉100%掛け流し」と書いてある。40年前頃から温泉が湧出しているようで、源泉は33.6度のアルカリ性単純泉。石作りの浴場で湯は微黄告F。肌つるつる感が強い。地元の男性が入浴中でよく来るという。入浴料400円。

宮野原温泉宝山荘

浴室


 次に南にある北野天満宮温泉に向かう。中条温泉と同じ栄村の県境の温泉で「学問の神様」北野天満宮が近くにあることからの命名だ。清流北野川のほとりにある栄村振興公社の施設である。

北野天満温泉 

北野天満温泉 
フロントで「頭が良くなるのかな?」と問うとフロント氏は、「手遅れにならないうちにお入りください」とくる。 まだ新しい施設のようで、1階に大浴場、2階に材木をふんだんに使い、太い梁がドーンと見えるレストランがある。入浴前に食事を取る。
天神蕎麦とモツ煮込みを注文する。大浴場は石造りで、横に長いガラス張りで展望の良い浴室。露天風呂・サウナもある。源泉は44.5度のナトリウム−塩化物泉、効能は中条温泉と同じ。入浴料は300円。玄関を出て、左手に源泉湧出小屋と北野天満宮の清水(毎分8トン湧出)小屋がある。北野天満宮に参拝をしたかったが、先を急ぐので諦めた。
 

 千曲川沿いのJA農協のそばに無人の温泉があると聞き込んで、ぜひそこへ行こうと以降ということになった。

百合居温泉
JAまでは割りにすんなりいったのだが、そこからが見つからない。聞きようにも人家はあるが留守が多く、ついにはJA事務所に戻って、事務員に尋ねると今日は定休日だという。
 がっかりしたが、とにかく行ってみようということに。JAを出て左折してすぐ左手にあった。小さな小屋で、確かに鍵がかかっている。何とか入れないのかと、裏に回ると窓の鍵が開いており、格子に差し込んでいる板ははずすことができる。でも湯船を覗いて見ると湯が抜かれていた。ようやく諦めた。この湯は百合居温泉で、49.8℃のナトリウム−塩化物泉であることが後でわかった。

 
 石打・六日町方面に向かう途中、国道117号線沿いの左手に「田中温泉」の看板が見えた。津南町田中にある信濃川河畔の一軒宿で田中温泉しなの荘だ。
   
早速入浴したが、後で調べたら1995年7月4日の入浴していた。あとは一気に東京に帰る算段で、国道353号線で十二峠を越し関越自動車道塩沢石打インターから上がって東京へ帰った。
 
 4月30日〜5月2日の3日間で入浴した宿は11ヶ所、中房温泉で8ヶ所9回、野沢温泉で外湯も含め3ヶ所4回入浴したので、合計22回入浴したことになる。中房温泉・野沢温泉はこれまで入浴したことがあるので新規の数には計算されない。新規の巡浴数は結局9ヶ所で累計1165ヶ所を数える。
(2006.5.4記)
  



挿絵 金森達

温泉巡浴の旅

マツノヒデマサの海外温泉珍道中

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千古温泉   002
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地蔵温泉十福の湯  008、
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蕎麦屋「はなの花」 014
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中房温泉      093
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桃の花が咲く田畑  015
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長嶺温泉      867



、865
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戸狩温泉スキー場の「望の湯」 021
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いいやま湯滝温泉  028、
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野沢温泉      110
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常盤屋旅館     107
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オリジナルTシャツ 161
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中条温泉トマトの国 033
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宮野原温泉宝山荘  036、
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038
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石造りの大浴場   869


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百合居温泉     047
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田中温泉しなの荘  048
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