マツノヒデマサの温泉取材記
法師温泉 長寿館  全景
法師温泉 長寿館
(群馬県利根郡みなかみ町)
ホテル詳細

●温泉泉質 42.7℃カルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉
●温泉効能 神経痛・リウマチ・高血圧症・胃腸病・火傷・創傷・慢性湿疹・慢性皮膚病・動脈硬化症・肝臓病・糖尿病・美肌効果など

環境省指定 国民温泉保養地 国登録有形文化財の宿

法師温泉 長寿館 正面 関越道月夜野インターで下りて約30分、猿ケ京を過ぎ、吹路を左折して5キロ、山あい深く入ったところに法師温泉「長寿館」の灯かりが見えてくる。猿ヶ京温泉からさらに山奥に入った標高800mの山中に立つ一軒宿だ。午後4時30分ですっかり暗くなる。玄関脇の赤いポストは昔のままだ。本館・別館は、大浴場「法師乃湯」とともに、建物が「国登録有形文化財」に指定されている。

 館内は本館(明治8年築)・別館(昭和15年築)・薫山荘(昭和53年築)・法隆殿(平成元年建替)の4つの棟に分かれている。木造2階建ての法隆殿2階「もみじの間」に通される。入り口直ぐに4.5畳の堀りこたつの間に電熱器付洗面台、隣に8畳和室と4畳のベランダ付というゆったりした部屋。隣の「うしおの間」は、メゾネットタイプの特別室で暖炉付という。客室は別館がトイレ付11部屋、本館がトイレ無し8部屋、薫山荘がトイレ付5部屋、トイレ無し1部屋、法隆殿がトイレ付11部屋。

 大浴場は明治28年建築の法師の湯と平成12年建築の総檜造り「玉城の湯」と露天風呂、女性専用風呂の長寿の湯がある。法師の湯の午後8時から10時までは女性専用時間だが、それ以外は混浴。昔は女性専用時間が無かったので、結構女性客が入っていた。

法師温泉 長寿館 法師乃湯 5時頃の時間だったが、オーナーの岡村氏が入浴中で、「川底から湧出している湯に小屋掛けをして、川の流れを迂回させたんです」という。2.5m×2.5mの泉温の異なる浴槽が二つ、湯船底には玉石が敷かれ、ぷくぷくと湯が湧き出ているのが分かる。長風呂ができるように枕木が渡される。周りには行灯風の明かりが3ヶ所。上部が円形の洋風窓ギヤマン、当時としては相当ハイカラな、鹿鳴館風の雰囲気である。

法師温泉 長寿館 玉城の湯 翌朝、従業員の方が床板の拭き掃除をしていたので、「この玉石はいつ洗うのか?」と聞くと「週に1〜2度、湯を抜いて一ヶ所に集めてざくざく洗います」と応えてくれた。この宿の誰に声をかけても自然に飾らずに応えてくれるのがうれしい。
「玉城の湯」は泉温が熱いので加熱しているようだ。どちらの浴室も国産檜の12〜13mはある梁や柱の見事さには驚くばかり。泉温43度の無色透明、カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)で、効能はリウマチ、高血圧、胃腸病、火傷、創傷、慢性湿疹、慢性皮膚病、動脈硬化症、肝臓病、糖尿病、美肌効果など。

法師温泉 長寿館 夕食 夕食膳は部屋食で、お品書きを見ながらの食材と調理振りを想像しながらの食事となった。日本酒は川場の地酒「秋月」、瓢箪徳利のかぽっかぽっという音の心地よさについ杯がすすむ。小付けは、わさび豆腐に青ずいき。前菜は勝栗揚げに珍味沢がに・笹巻おこわ・穴子茄子煮こごり・竹の子味噌漬け。松茸土瓶蒸し。  酢の物は、レンコン帆立寄せ・菊花等。姫ます・鯉の洗い・鮪角作り・いくら醤油漬けのお造り・煮物に白魚鍋・茶碗蒸し・山椒味噌掛け岩魚の塩焼き。鯰の唐揚げは珍味。山ならではの工夫がしのばれる。
(2004年12月)


法師温泉 長寿館
(群馬県利根郡みなかみ町)
ホテル詳細

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