湯治療養温泉突撃取材

世界有数の放射能泉、増富ラジウム温泉 不老閣


 増富温泉・ホテル不老閣を初めて訪ねたのは25年前であった。妻と玄関に入った時、壁一面に手紙が張ってあったので、なんだろうと幾つか読んでみたら、何とこれが皆「西洋医学から見放された癌患者が、この温泉療養で生還した」御礼の手紙だった。大変なショックだったのを覚えている。あれこれの温泉で、療養の効果があるのは知ってはいたが、「貴方はあと3ヶ月の命です」「あと6ヶ月です」と死の宣告をされた患者が、わらをもつかむ思いでうわさを聞いて全国から駆けこむ温泉だったのだ。
 その後何度か訪ねたり、取材で訪れたりしていた。3年前、甥っ子が40歳の若さで膵臓癌でもうだめと医者に宣告されたときは、社長の八巻さんにご相談すると、「とにかくいらっしゃい」といっていただいき、甥の家族にいく様に薦めたが、結局行かなかった。私にとっていわくのある、印象深い温泉宿である。

 山梨県韮崎駅から山梨交通バスで65分。名峰みずがき山・金峰山の南麓標高千m、釜無川支流、本谷川沿いに牧歌的情緒を持つ温泉が増富温泉である。昔、武田信玄が上流に金を発掘したときに発見した。その後傷病兵の湯治場として利用された。宿名に「金」の名がつくのが多いのは、金山千軒として賑わった名残という。もと丹生ノ湯と呼ばれ、大正時代から湯治場として知られる。昭和23年に世界有数のラジウム温泉であることが科学に立証され、難病に悩む人たちの注目を集めた。

 三月末に訪れたときはまだ所々に、雪が残っていた。今は壁に手紙を貼っていない玄関を入り、部屋に案内してもらった後、大正2年に発見された不老閣自慢の天然の源泉岩風呂に行く。宿の脇の小道を登ると湯小屋が見えてくる。神棚と薬師様を奉った混浴の岩風呂は、いかにも神妙な神々しい雰囲気にさせる。
一般観光客用の客室
自炊棟
巨岩の岩風呂の底からブクッブクッと音をたてて泡が上がってくる。色は緑黄色を帯びている。なにせ源泉の温度が20度と時期に係わらず冷たい。5分だけ我慢して、早々に本館内湯の沸かし湯に入り直す。ここにも源泉浴室はあり、飲泉用の湧出口からコップに汲んで飲んでみる。源泉は放射性ホウ酸炭酸食塩泉で塩っ辛く鉄分の味がする。

 社長の八巻秀夫氏は、3代目で旅館経営を引き継ぐまでは、鍼灸師の仕事をしていた。厚生大臣認定の温泉利用指導者の資格を持ち、温泉療養や健康食の普及を目指す旅館経営に力を注いでいる。客室は一般観光客用の本館、別館、新館の40部屋の他に14部屋の自炊棟(ラジウムランド)がある。各部屋には源泉水が入った徳利が置いてあり、いつでも飲めるようになっている。自炊棟の部屋は6畳が中心で、素泊まり@3,800に光熱費が200円から。テレビ設置の談話室もある。本館でも1泊2食付半自炊(ご飯と味噌汁のみ)@6,000から、1泊2食付@8,500から。但しシーズンオフが基本で、相談に応じている。人数や曜日により多少差があり、重症の方だと一律に2食付の内容では問題が起こるので、きめ細かく配慮している。自炊室にはコイン入りガスコンロが設置、什器類も完備し、無料で貸し出している。 不老閣では、「館内ご案内」で、入浴の心得、入浴の仕方、温泉の知識についての案内が詳しくかかれ、流石に温泉利用指導者の八巻社長らしい。ここで癌、糖尿病、痛風、動脈硬化、腰痛、リウマチ、神経麻痺、肝硬変、喘息、肺疾患、アトピー、水虫など枚挙にいとまがない。

 食事は秘境の味覚、四季折々の自然豊かな山川の吟味された素材を元に、味噌酒粕仕立て鍋や野菜がたっぷり入ったほうとう鍋、薬膳料理、おふくろ料理など。八巻社長の健康食志向のアイデアが生かされる。「不老閣は健康を調理いたしております。」と明記するほどの頑固な新しいタイプの療養温泉宿を目指す試みに注目したい。


   

「不老閣ラジウム友の会」会報「四季旅彩」で新年のご挨拶が届き、その会報に注目の記事がありました。

I様(女性)
「私は乳がんを宣告され、その時はすでに肺に転移しており、あと3カ月の命だと告げられたのですが、それから不老閣にお世話になり、一年半通いました。その効果はてきめんで、現在こうして7年も生きております。医師の診察では、肺に転移した方のガンは消滅しているそうです。」


仙台市にお住まいのS様(男性72歳)からいただいたお便りです。
「私は去年の7月に不老閣をお尋ねし、お世話になったものです。私は以前より糖尿病を患い、糖が180〜200程度ありました。増富のラジウムに入り、帰りにはポリタンクに源泉を買って参り、毎日飲んでおりました。8月に病院へ検査に行った所、なんと血糖が下がり、医師も驚いて、何か他に特別な治療でもしているのか?と聞かれました。9月中旬に再検査を行った所、血糖が100〜110の結果に、私も医師も驚いた次第です。」
予約は直接に 
住所 山梨県北社市須玉町小尾6672
電話 0551−45−0311  FAX 0551−45−0033
   東京案内所 03−3939−0313

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