療養温泉突撃取材
潮騒に癒すいわて岩泉
小本温泉 黄金八大龍王の湯
2004.5.4 取材松野



 2004年5月04日、盛岡からレンタカーで、三陸海岸への温泉めぐりに出かけた。雨の中、国道455号線を走り早坂高原を抜け、龍泉洞観光ホテルで入浴をした後に、今日の目的地、小本温泉に向かう。
 海岸線の国道45号線を突っ切った左手に「小本温泉黄金八大龍王の湯」の旗が翻る。旅館の屋根には大きな朱色の温泉マークが目立っている。岩手の三陸でも珍しい“秘湯”で知られるが、最近ではあまたの難病を治す“奇跡の温泉”として知られるようになった。



 ロビーは吹き抜けの豪快な丸太造りで、壁には大漁旗が飾られる。漁師とつながりのある宿なら、料理も美味しいはずだ。
 1992年に夢のお告げによって井戸水を掘ったら、強い硫黄臭の強い高濃度の含硫黄―ナトリウム・マグネシウムー塩化物冷鉱泉という大変な温泉が湧き出た。源泉水1キロ中に含まれる溶存成分が16.4892グラムで、普通の温泉の20倍はある。特にマグネシウムの吟有率は県内一。社長の橋場勇氏は「世のため、人のために使おう」と療養温泉宿として1999年にオープンした。
 いまや年間6万人が訪れる。大浴場は近代的なタイル張りだが、天井は大きな梁のある木組みの豪快な雰囲気。源泉浴槽、四分六分の湯、泡風呂に仕切られ、他に波の音を聞きながらの露天風呂も風流だ。源泉浴槽は肌にぴりぴり来るほどのいかにも濃い温泉だ。竜の口からちょろちょろ注がれる源泉を杯で口にしてみると、とても塩っ辛い。硫化水素臭がする。
 夕食は三陸沿岸の地の利を生かした、豪勢な海鮮料理の数々。鮑の陶板焼き、海老入り酢の物、魚の塩焼き、はまち・海老などのお造りなど。とても8,000円の宿泊料とは信じられない。朝食には、希望により古来から高級薬膳料理に用いられてきた鉄分・カルシウムが豊富に含まれる黒米や烏骨鶏卵を提供している。

 オーナーの橋場勇氏は、4年前から天然温泉から濃縮塩を醸造するステンレス製装置を考案して実験中だ。この濃縮機で8時間くらいで天然塩ができるとびん詰めを見せてくれる。近く宿のお料理に使いたいとおっしゃる。幅の広い分野でのアイデアマンだ。


濃縮塩

 小本温泉は、「飲んで浸って寛いで万病を治す奇跡の湯」をキャッチフレーズどおり、いろんな病気の方が訪れ、効果を挙げている。リューマチが、痛風が、糖尿が・・・。温泉に興味が無かった方には、それこそ「神がかりの湯」のように思えるかもしれない。(2004.5.20)

施 設 の 案 内

現 地  〒027-0421岩手県下閉伊郡岩泉町小本字下中野33-1
      TEL0194−28−2121 ファックス0194−28−2780
      予約は直接現地へ

客 室  10室(収容40名) 

温 泉 男女別大浴場(源泉40%)
   源泉風呂、男女別露天風呂     
  営業時間 午前9時から午後10時
    (日帰り入浴・年中無休)     
  宿泊客の朝の入浴は午前6時から。


浴用効能 神経痛、筋肉痛、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、チエ賞、病後回復、慢性皮膚病、切り傷、糖尿病、火傷など。

飲用効能 糖尿病、痛風、便秘、慢性消化器病、肝障害、胆石、動脈硬化症など。

宿泊料金 1泊2食付8,550円(税込)〜 、日帰り入浴料600円
     予約は直接現地へ

アクセス
 お車:東北自動車道盛岡インターから国道455号経由で約2時間(100キロ)
 電車・バス:東北新幹線盛岡駅からJR山田線又はバスで2時間、宮古駅で乗り換え、
   三陸鉄道北リアス線で30分、小本駅下車徒歩10分。

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